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2012年2月16日木曜日

ふたたびリングワールド

リングワールドというのは、幅が約 160万9000kmで 、半径が約1億5200万km(地球から太陽への距離と変わらない)の、恒星をハブに建造された人工のリング状天体だ。リング自体が回転することで人工重力を生み出し、高さ約1,600kmのリムでリングの両縁から大気が逃げ出さないようにされたその内面は地球の表面の約300万倍の広さがあり、推定30兆人が暮らしている。この人工天体を建造した者は姿を消し、かつての高度な文明はすでに滅びていて…というのは、ヒューゴー賞・ネビュラ賞のダブルクラウンを受賞したSF小説「リングワールド」の舞台である。
この物語世界のスラングとして、「カホな」という言葉が頻繁に登場する。「カホな」は「神も仏もないものか」の略で、それを意味する英語の言い回し「There ain't no justice」を元に作者のラリー・ニーブンが創作した略語「Tanj」を、その意味の通りに訳したものだ。自身もSF作家である柴野拓美氏によるこの見事な翻訳に触れてから、「神も仏もないものか」と嘆きたくなるような場面に出くわすと、ついつい「カホな!」と口をつくようになった。

先日輪行した帰りに、降りた駅でひとりで自転車を組もうとしたら、チェーンが輪を描いてしまっていた。
なんだこれは?
輪行中にチェーンが脱落してはいたものの、それはしっかり繋がったままで、それなのにメビウスの輪状態になっているのだ。誰かが輪行袋の中で一旦チェーン切りで切ったあとに間違えて繋いだんじゃないかって、マジにそう思った。そして、いくらオイルで手を真っ黒にしようがそれが解けることはなかった。
「カホな!」と、途方に暮れていたのだが、ふとプーリー周りを見ると…あー!そういうことか!
なんてことはない、テンションプーリーをパスしてて、上から回ってこなきゃいけないのが下に垂れてただけだったんですよ、チェーンが。回し込みが逆になっていたから、くるりと輪を描いてしまっていたと。上下を逆にして輪行袋への収納とそのあとの作業をしていたから、こうなったんですね。
考えてみたら当たり前のことだったんだけど、テンパってしまって、まるで知恵の輪を解くような思いをしてしまった。
いや、思えばかなり前にも同じ目にあってて、やっぱりあたふたしたことがあったんだったorz

ちなみに「Tanj」だが、インターネット上の略語として英辞郎 on the WEBに収蔵されているし、ギークの間ではけっこう使われているようだ。wktkkwskみたいなものだねw
リングワールドが発表されて、すでに30年以上。そこで生まれた言葉がいまでもいきづいているように、時間が経ってもその作品の面白さはまったく色褪せてはいない。

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