春になって野焼きも終わり、山には新芽が芽吹いていることだろう。
そう、そろそろ山が恋しくなってきた。
そう、そろそろ山が恋しくなってきた。
春の山のいっぱつめといえば、当地では俵山って向きが少なくないと思うのだが、自分にとってはなにを置いてもラピュタの道なのである。
丁度、友人2名がこぞってラピュタの道のことを書いているので、自分もそれに倣ってみる。
まずは、2009年の9月に初めてラピュタの道を登った際のルポを見返してみよう。
赤水から県道149号に入り、生活道路を辿った先の長寿が丘つつじ公園の登り口だろう上の小屋(地名)には目立った案内がなく不安になる。丁度パトカーが停まっていたので、事故処理の最中らしい警官をつかまえて道を確認した。今では登山口に「長寿が丘つつじ公園」を示す立派な案内標識が立っているのだが、この時はまだなにもなかったのだ。「ここを登るんですか?クルマ1台がやっと通れるぐらいの道で、かなりキツいですよ」念入りに下調べしていたのでそんなことは百も承知だったが、思いのほか丁重な対応だったこともあって礼を述べて目指す坂へと向かう。
と、いきなり、10%~15%のかなりの斜度を登らされることになる。この部分の距離がけっこう長くて、軽いギヤをくるくる回してゆっくりと登った。この序盤の森林を抜ける道の勾配が、実はかなりきつい。ここでは見通しが悪くて景色もへったくれもないこともあって、楽しみを見つけることが難しいかもしれない。同行者との会話を楽しむにはちょうどいいけど。
森林を抜けて九十九折に出るとPolar(サイクルコンピュータ)の勾配表示が10%前後になって、ようやく人心地つけた。
こんな景観の場所を、ボチボチ登っていく。この時は夏の終わりで緑以外の色がないが、初夏にはこの長寿が丘つつじ公園は周辺はツツジの花で満艦飾で、やわらかな色彩が溢れている。
写真を取り損ねたが、ピークに近づくに連れ実際に崖面を覆うコンクリが倒壊してる箇所がいくつもあった。最近まで工事が行われていたようで、なんとか通れるようになったとの情報を得てるが、今月下旬にはどうなんだろうか?
坂全体の平均斜度は、IPの地図サービス読みで8%強。写真撮影を理由に停まっていたけど、この時はまだ、ここを登るのがかなりキツかった。でも、足を止めて振り返るのは楽しかった。うん、そうやって登る場所だと思うよ、ここは。
アップダウンが全くなくて自転車に乗りながら脚を休める場所はないが、ある程度の緩急はあるので、勾配が緩い場所ではなんとか停まることができる
この当時はALPSLAB routeとして運営されていた地図サービスも、2010年3月24日にルートラボ - LatLongLabと改められた。
砂防ダムが連なっている様が、廃墟を思わせる。この辺りの景観も、天空の城ラピュタを連想させる由縁なんだと思う。
あ、この時はまだ、この場所が単車乗りたちからラピュタの道と呼ばれているだなんてまったく知らなかったから、自分にとっては長寿が丘つつじ公園の道でしかなかったのだがw
穂を出しているススキが秋を思わせるが、この日は気温は低いものの湿度が高くて、ぜんぜん爽やかじゃなかった。とか書いてるが、今になってこの画像を見返すと、写っている空気が濃くて湿度が高かったことが伺えるから不思議だ。
さっきの砂防ダムの上流部分。もう少し苔むしてくると、両脇の岩壁と相まって朽ちた城門にも見えなくはないだろう。この砂防ダムは、このあと訪れた際にもっとしっかり撮影してるのだが、この時はこれで精一杯だったのだろうか?
なるほど、錆びついたロボット兵が似合いそうな場所である。
判りにくいが、この画像の中央の山頂の左手に稜線に沿って錆びたガードレールがある。そして、あそこまで登らなければならない。そうなんだよね。錆びたガードレールがあるのが、この場所を確実にラピュタと結びつけてるんだよね。 あのロボット兵そのままなんだもんw
画面奥の小山の向こうの森から上がってきて、画面左の森沿いにきて、画面中央で画面奥へターン、画面右の丘の向こうにちょっとだけ見えるヘアピンで手前にターン、右手の丘に登って画面外をぐるっと回って、上の画像の白い標識がある辺りへ至ったことが判る。こうやって、自分が辿ってきた道を一望にできるのがこの場所の醍醐味なんだ。ナルシストの椅子がなくても、登り切ったらナルシストになれるんだよね。
いくつかのコーナを地味にクリアして、あと少しで頂だ。地味にって書いてるけど、実際はかなりキツイ。でも、不思議とそれ感じさせないのがこの場所の魅力なんだろうな。
路面はこんな調子だが、クルマがほとんど通らないので、比較的スムーズなセンター部分を選んで登れて意外と快適である。この荒れた道を下りたいとは思わないけど。ここはもう、錆びたガードレールがあるビューポイントの直前。前方の切り通しを過ぎるとゴールだから、毎回紅一転氏がもがく場所だ。
錆びたガードレールから、突き出した「鼻」を見下ろす。ラピュタといえばこの絵なんだけど、初めて自分の足でここへ登ってこれを見た時の感動は筆舌にしがたいものがある。この感動を、ひとりでも多くの方に感じて欲しいな。
ここはもうピークの近くである。
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