乙女の会の輝かしい初回を飾るに相応しい、春を訪ねるサイクリングの提案です。
天気もよさそうだし、きっと楽しめるんじゃないかな?
津志田河川公園(乙女河原)
津志田河川自然公園(乙女河原)は、大きな河川防災情報電光掲示板がその目印。
乙女河原の名の由来は、500年ほど昔に乙女山城という城があった時代に遡るという。その城が築かれた山が乙女山(現在の五色山)で、明治30年(1879年)に周辺の5町村が合併して甲佐町となるまで、この地は乙女村とされていた。
現在では、橋や小学校の名称にその名残りがあるだけだが、なんともロマンチックな地名である。
河川防災情報電光掲示板からスロープを下ると公園になっており、すぐに駐車スペースらしき場所がある。
画像は4月1日日曜9:00頃のものだが、春らしい気候に誘われたのだろう、冬の間はほとんど見られなかった駐車がこの日は既にあった。ここが空いていない場合、画像右奥手の緑川側に駐車すればいいだろう。
河川防災情報電光掲示板の傍らには飲料の自動販売機が設えられている。出発前にドリンクボトルを満たすにはうってつけといえよう。
田口橋を左折

緑川の下流へ更に数100m進むと、田口橋が見えてくる。この橋へのアプローチを登り、県道339号に左折する。
直進してアップダウンへ
県道339号を数100m進むと、県道38号との交差点。ここを直進すると、アップダウンが始まる。
この先の、県道240号との交差点も直進する。
九州電力南熊本発電所を回りこむように、道は右にラウンドしていく。


交通量が少なく快適な県道32号を進んでいくと、前方の道が急に持ち上がった様に見えてくる。仲間内で野の壁とさ呼ばれている激坂だ。乙女の会はここは登らずに、左の迂回路へ逃れることになる。緑色の「宇城中部・東部農免農道(フルーツロード)」の緑色の案内標識がある鰐瀬交差点を左折して、県道32号に入る。
豊野の壁は迂回するのだ



豊野町山崎の集落を抜け、狭隘になっていく道を進み国道218号をアンダーパスして、200年前にかけられた石橋・ 山崎橋に辿り着く。
見学がてら、ここで一息いれるといいだろう。
のどかな道から県道32号へ戻る
画像はずっと手前の水路沿いの田舎道の部分。
ここは、遅れたメンバーを待って車列を組み直すなどするのに都合がいい場所だ。
そのまま県道32号のアップダウンを行くと小川町に至るが、唯一あるY字の分岐では、泉、東陽町へ至る県道52号に左折せず、案内標識の通り道なりに右の熊本、八代、国道3号線方向に進む。
ここを左折すると、東陽、泉への近道だが、やや険しい峠を越えることになる。峠を超えた先の集落では生姜の生産が盛んで、収穫時期の秋にはそのさわやかな香りに包まれながら走るのも楽しい。
左手に砂川を見ながら、九州縦貫自動車鹿児島線をアンダーパスして、宇城市小川町市街へ向かう。
砂川にかかるチェレステカラーの刈萱橋を渡る。
はい、甘さを堪能しましょう…
狭隘県道155号を行く
狭隘県道155号で集落を抜けていくと、右側が開けて八代平野とすぐ傍を並走する国道3号が目に入る。

この場所で、県道155号は左折する。ここを直進あるいは右折すると国道3号線に出てしまうので、間違いなく左折しなければならない。
左折側に県道155号を示す案内表示があるので、それを確認しよう。ここから、このルートでの最初の登りが始まる。
県道155号を登っていくと右手に宮原竜北農免道路への案内が現れるので、それに従って右折、氷川町宮原方面に向かう。

県道155号は左折するのだ

はるか前方に九州脊梁山地を望みながら、宮原竜北農免道路のなだらかな坂を、九州自動車道と並走して登っていく。
氷川にかかるこいこい橋を渡る。
この橋のユニークな名の由来は不明だが、その高欄には立派な鯉の像が設えてある。
こいこい橋のすぐ上流には、氷川大堰がある。この堰も六間堰と同様の頭首工と思われ、八代平野への用水を取り入れるために設けられたものなのだろう。
国道443号を左折
左が東陽、泉、美里方面で、右が宮原、八代方面だ。
この日は桜ヶ丘墓地公園にかけての桜が見事だったが、8日はどうだろうか?
氷川に沿って、九州自動車道の高架をアンダーパス。

少し登りになる手前で、この案内表示から立神峡公園へと左折する。
立神峡は、「21世紀に残そうふるさとの景観」をスローガンに1996年に「新熊本100景」に選ばれた場所で、春は花見、夏は川遊び、秋は紅葉と、休日には家族連れなどで賑わう。
立神峡公園へ

立神峡は、「21世紀に残そうふるさとの景観」をスローガンに1996年に「新熊本100景」に選ばれた場所で、春は花見、夏は川遊び、秋は紅葉と、休日には家族連れなどで賑わう。
立神峡は、カルスト地形の龍峰山系に含まれる古生代の石灰岩層を八代市泉町を源流とし不知火海(八代海)に至る氷川が侵食してできた石灰岩の岸壁とその渓谷である。岸壁は高さ75m、幅250mに渡って岸壁が連なっており、「肥後の空滝」や「肥後の赤壁」といった別名がある。
東陽交流センターせせらぎ
ちなみに、物産館の菜摘館は「なつみかん」ではなく「さいてきかん」と読む。
東陽町南交差点を左折して泉へ
泉は、かつては球磨郡泉村とされていたが、2005年に八代市と合併し八代市泉町となった。秘境として知られる五家荘も、かつては旧泉村の一部だった。
延長118mと短いトンネルだが、尾灯はもちろん、前照灯の点灯も行った方がいいだろう。
このトンネルの坑門には画像の通り蝶の図版が施されているが、その謂れは不明である。
本格的な登りへ
S字に登るこの辺りが、このルートの中でも難所のひとつだ。
肥後平家湖と名づけられたダム湖には噴水が設えてあるが、残念なことにこれまで放水に出くわしたことはない。
ふれあいセンターいずみ…お昼ごはんまであとわずか
尾園隧道を抜けて一旦下り、ふれあいセンターいずみまでの700mほどの最後の登りへ向かう。
天気がよければ寝転んでもいいかもしれない。
乙女の会当日は、こうならないように祈っておこう。
ここを出て、国道443号をあと少しだけ登れば、待っているのは豪快なダウンヒル。
この案内標識がある美里町中で、国道443号は佐俣方面に右折することになる。
折れるのは、ふれあいセンターいずみからだと4.5kmほどの距離で、目印はこの案内標識と左手にある鶴場簡易郵便局。
下りの途中なので、行き過ぎないように注意が必要だ。
案内標識はこの手前3kmほど手前にもあるが、そちらは日本一の石段に向かう道のものなのでお間違えなきよう。
この手前の美里町椿の分岐にも椿橋という石橋があるが、そちらはコンクリートで補強されてしまっている。
ここは、左が宇城方面、右が山都方面となるが、熊本市方面に素直に戻るなら左折して美里町小筵を国道443号に右折するのが手っ取り早い。だが、二俣五橋を訪ねようとすれば右折を選択することになる。
二俣五橋
冬の午後には橋のアーチとその影がかたちづくるハートを拝めるのだが、春になったいまは望めないだろう。
その浮かび上がるハートだが、本年4月4日に恋人の聖地としてのハートを意匠したモニュメントが設置されたらしい。今回の乙女の会で、ぜひその取材を願いたいものだ。
トイレの前を通り、そのまま左岸を下っていくと、ほどなく国道443号に出る。
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