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2011年1月21日金曜日

数字の話はまずいかもしれない

我が国では長さの単位として国際単位系(SI)のセンチが用いられることがほとんどで、フィートにはまるで馴染みがないよね。日本語で身長を聞かれて「僕かい?僕なら5フィート2/3だよ、トミー」とか答える日本人はただのひとりもいやしないだろう。
単位のフィートはfootと書くから足のfootと同じで「フット」の音が近いらしい。なぜに我が国でフィートとフットのふたつの読み方があるかというに、これは身体の部位と単位を分ける意味での習慣的な読み分けでしかないらしい。ロビンフッドとフード付きコートみたいなもんだね。
フィートはヒトの足の長さを基準にしているからfootなんだけど…1フィートは0.3048mつまり30cmってことで、なにその大足…この時点で小足の日本人にフィートが馴染まないことが判ろうってものだ。
ちなみにフィートに尺の字を当てる場合があるけど、尺貫法における本来の尺(約0.303m)はその字の通りに尺骨(下腕を構成する2本の骨の小指側)の長さを元にしたものとされてる。30cmが大足とついさっき書いたが、実際に靴を履くとアウトソールの長さは27cmサイズの靴で30cm前後なわけなんだよね。で、6歩歩いて6間だとかって測り方はよくするし、肘から手首までをあてて3つ分だから3尺だとかもけっこうやるよね。
1フィートを12分の一にしたのが1インチ(0.0254m)。ヤード・ポンド法を用いている国では、例えば図面を引こうとした時に「1フィート(12インチ)を何インチに縮小」するかってのが基本になる。例えば1/4インチスケールといえば1フィートを1/4インチに縮小したもので、これで1/48スケールになるってわけ。模型の世界で「国際標準スケール」とされるものに分母が12の倍数のものが多いのはそういう事情なんだ。
さて、人型のスケールモデルを作るのにもスケールの統一をしておいた方がいいだろう…サイズを揃えておけば、あんなことやこんなこともできるかもしれないし。

人形の場合、実は最も一般的なスケールは西欧の伝統的なドールハウスに用いられる1/12サイズ。次にGIジョーやバービー人形などのトイやモーターバイクのスケールモデルに合わせた1/6で、その他はあくまでイレギュラーだと自分では思っている。

1/1:マネキン人形、球体関節人形、ラブドール1/3:球体関節人形
1/4:球体関節人形
1/5:きりのいい数字だがあまり知らない
1/6:300mmサイズ、GIジョーを祖とするアクションフィギュア、バービー人形
1/7:250mmサイズ
1/8:アニメフィギュアに多い
1/9:200mmサイズ、ヒストリカルフィギュア、モーターバイクモデル (プロター社のミスにより発生したサイズ) サイズ
1/10:ワンオフもの、アニメフィギュアに多い
1/12:ドールハウス、カーモデル・モーターバイクモデルサイズ
1/15:アニメフィギュアに多い
1/16:兵士フィギュア、鉄道(3番スケールの一部)
1/18:ミニカー(ダイキャストモデル)サイズ
1/20:タミヤF1モデルサイズ
1/22.5:80mmサイズ 、鉄道 2番スケールまたは3番スケール)サイズ
1/24:カーモデル、航空機モデル、鉄道模型(2番スケール)サイズ
1/32:54mmサイズ、航空機モデル、モノグラムのAFVサイズ
1/35:MM
1/43:ミニカーサイズ
1/48:AFVや航空機モデルサイズ
1/72:25mmサイズ、AFVや航空機モデルサイズ
1/76:AFVモデルサイズ

フィギュアでは標準的な成人男性の身長である170-180cm (6フィート)を何mmに縮小するかが基準となる。 
上記はWikipediaを元に作成したものだが、かなり私見が入っており、追って加筆訂正するかもしれないしないかもしれない。

1/3なんてデカすぎだし。1/1に至ってはそれなんてラブドールwww
1/10スケールってのが、センチをそのまま縮小するので実は作業が楽、ってゆうか判りやすいのだが、ワンオフものに限られるだろうってのが個人的な考えです。
そんなわけで、まずはリハビリっていう意味合いや、作業性、作業時間の短縮、経済的な理由でピアニストの製作では1/12を選択するわけだが、やっぱり1/6も…と思わせるものを見つけてしまった。

これ、1/6サイズだってさ…マジやばくねwww

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